男性看護師だからこそできる関わりがある。小児訪問看護で教えられた大切なこと

「男性看護師にしかできない看護はありますか」と聞かれると、私は今でも、ある5歳の男の子を思い出します。
その子は脳腫瘍を抱え、自宅で最期の時間を過ごしていました。私が関わった期間は、わずか2週間ほどです。それでも、私の看護師人生を大きく変えてくれた存在でした。
状態が悪く、外へ遊びに行くことはできませんでした。それでも私が訪問すると、いつも「大きくなったら仮面ライダーになりたい」と話してくれました。
一緒に仮面ライダーの話をする時間を楽しみにしてくれ、私が来るのを待っていてくれました。そのことが、私にとっても大きな喜びでした。
自分の命が長くないことを理解していたのかは分かりません。それでも最後まで夢を語り、一生懸命に生きようとする姿に、勇気をもらったのは私の方でした。
「自分は、この子にどんな看護ができているだろう」。そう考えたことが、自分の看護を見つめ直すきっかけになりました。短い関わりでも、人の人生に触れ、自分自身も変わることがある。それが小児訪問看護の深さだと思います。
小児や児童精神の訪問では、男性看護師だからこそできる関わりもあります。男性と接する経験が少なく、最初は会話することも難しかった子が、訪問を重ねる中で少しずつ男性と話せるようになったことがありました。
特別なことをしたわけではありません。訪問して、話を聞き、一緒に時間を過ごしただけです。しかし、男性の大人に慣れることは、その子がこれから社会へ出ていくための一歩になるかもしれません。そこに男性看護師としての価値を感じました。
母子支援では、女性看護師だからこそ届けられる看護が多くあります。一方で、男の子との関わりや、お父さまを含めた家族支援など、男性だからこそ力を発揮できる場面も確かにあります。
OHANAでは、小児や児童精神、母子支援に深く関われます。子どもやご家族に寄り添い、自分にしかできない看護を見つけたい男性看護師にとって、ほかでは得にくい経験ができる職場です。
男性だからこそできる看護があります。男性看護師にしかできない関わりもあります。子どもや家族の人生に寄り添う看護に興味がある方は、ぜひ一度、OHANAの仕事や職場の雰囲気を知ってみてください。
訪問看護では、男性看護師というだけで歓迎されるわけではありません。実際に「男性は難しい」と最初から断られ、訪問に入れないこともありました。
正直、少し落ち込んだことを覚えています。それでも一度だけ訪問する機会をいただき、相手の気持ちに寄り添いながら丁寧に関わることを心掛けました。すると後日、「あなたならお願いしたい」と言っていただけるようになりました。
この経験から、男性か女性かではなく、一人の看護師として信頼してもらうことが何より大切だと学びました。
その一方で、男性だからこそ必要とされる場面も数多くあります。体の大きい利用者さんだけでなく、高齢の女性から「大きい人の方が安心する」と言っていただいたこともあります。
特に印象に残っているのは、小児の女の子への入浴介助です。最初は、お母さまが男性看護師を希望されることはないと思っていました。しかし、緊張が強く体を支える介助が必要なお子さんだったため、抱っこして支える私の方が安心できるという理由で、指名をいただくようになりました。
男の子との訪問では、仮面ライダーなど共通の話題で自然と距離が縮まりました。お母さまから「本人が喜んでいるので、また来てほしい」と言われた時は、自分だからできる関わりがあることを実感しました。
一方で、男性だからという理由で、暴力やセクハラのリスクがある利用者さんへの対応を任されることもあります。不安を感じることもありましたが、安全面への配慮やチームでの情報共有を徹底することで、安心して訪問できる環境づくりの大切さを学びました。
また、女性が多い職場では、男性が一人いることで利用者さんとの関係やチームの雰囲気が変わることがあります。感情がぶつかりやすい場面で緩衝材のような役割を担えたり、男性同士のネットワークが広がったことで、新たなつながりや学びも増えました。
男性看護師だから誰でも訪問看護に向いているわけではありません。自主性を持ち、誠実で優しく、相手に合わせて丁寧に関われることが大切です。こうした姿勢は経験を重ねながら身につけていけるものだと思います。
OHANAでは、男の子への支援や児童精神の訪問など、男性看護師だからこそ活躍できる場面があります。お子さんだけでなく、お父さまとの関わりや父性的な視点が求められることも少なくありません。
もし訪問看護で自分らしい看護を実践したい、自分だからこそできる関わりを大切にしたいと思うなら、一度OHANAの雰囲気を知ってみてください。
男性看護師の強みを生かしながら、必要とされるやりがいを実感できる環境が待っています。
(2026年8月19日)
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